いよいよ アフターコロナ最初の 第76回カンヌ国際映画祭が開幕します。
今年は、是枝裕和、坂本龍一、北野武、役所広司と、日本人も多く関係しており楽しみな回となっていますね。
私なりのポイントや見どころをつぶやいていきます。
コンペティション部門
日本人関連作品
第76回は日本人監督に、是枝裕和監督の「怪物」がノミネートされました。
是枝監督は、早稲田一文の卒業、カンヌでは第57回「誰も知らない」で最優秀主演男優賞(柳楽優弥)、第66回「そして父になる」で審査員賞、第71回「万引き家族」でパルムドールと、各種受賞しており、常連です。
今回は「花束みたいな恋をした」等の脚本家、坂元裕二によるオリジナル脚本で、また音楽は2023年3月なくなった坂本龍一が手掛けており、日本では非常に話題性のある作品です。このタッグがカンヌでどう評価されるか楽しみでもあります。
第37回でパルムドールを受賞した巨匠ヴィム・ヴェンダース監督作品「Perfect Days」がノミネートされています。「Perfect Days」は渋谷の公共トイレが舞台の作品ですが、役所広司が演じています。
有名監督作品
まず、既にパルムドール受賞歴があり今回ノミネートされた監督は、前述の2名に加え
ケン・ローチ(英「麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエル・ブレイク」)、ナンニ・モレッティ(伊「父パードレ・パドローネ」)の、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(トルコ「雪の轍」)がいます。
それぞれ ケン・ローチ「The Old Oak」、ナンニ・モレッティ「IL SOL DELL’AVVENIRE」、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン「About Dry Grasses」が候補作品です。
ウェス・アンダーソン監督の「Asteroid City」は、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビーと有名俳優勢ぞろいでSF作品をノミネート。
また、イタリアのマルコ・べロッキオ監督の作品「RAPITO」(ユダヤとカトリックの歴史大作)がノミネートされています。
トッド・ヘインズ監督の「May December」は、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアと名優を配し、セレブの生活を描いています。
審査員
2017年の「ザ・スクエア」、2022年の「逆転のトライアングル」で2作品連続でパルムドールを受賞したリューベン・オストルンドが審査員長を務めます。また、2021年「TITAN/チタン」でパルムドールを受賞したジュリア・デュクルノーが審査員を務めますので、ややぶっ飛んだ作品が有利かなと思われます。
俳優では「フェイブルマンズ」のポール・ダノ、ゴヤ賞及び東京国際映画祭グランプリを受賞した「ザ・ビースト」の主演ドゥニ・メノシュが審査員となります。
プレミア部門/アウトオブコンペ部門
プレミア部門では、北野武が「首」を引っ提げて登場します。本能寺の変におけるヒューマンドラマを描いているようです。西島秀俊、加瀬亮、等が出演しています。
更にスペインのピクトル・エルセ監督の新作「Cerrar los ojos」がお披露目されます。
アウトオブコンペ部門では、インディージョーンズの最新作が登場します。また、マーティン・スコセッシ監督の「Killers of the Flower Moon」は、ロバート・デニーロ、レオナルド・デカプリオの共演の話題作です。
また、オープニング作品として、フランスのマイウェン監督の「Jeanne du Barry」が上映されます。ルイ15世役をジョニー・デップが演じる時代劇です。
〇2023年5月16日第76回カンヌ国際映画祭がはじまります。
〇今回は、日本人も数多く関係しており、楽しみが倍増します。
〇コンペ部門では是枝監督が参戦します。また北野監督もプレミアで登場です。
〇大御所監督や女性監督も多く、作品や賞結果も楽しみですね。