日本には色々な美術・絵画の公募展がありますが、毎年春に東京国立新美術館で開催される公募展が白日会展です。日展の元理事長で日本芸術院会員、洋画家の中山忠彦先生が、白日会の会長に就任しています。
他にも院展(日本美術院展)、二科展、日展(日本美術展)等が絵画のコンクールです。
河野桂一郎、小木曽誠、木原和敏 等が内閣総理大臣賞を受賞しています。
若手では、中道佐江、山本大貴、中島健太、徳田明子等が白日会員です。
内閣総理大臣賞/福井欧夏
第99回白日会展における内閣総理大臣賞は、福井欧夏先生の「茜に懐かれて」でした。
白いドレスを着た女性の全身人物像ですが、非常にバランスよい構図と筆の技術力の高さが評価されています。
福井欧夏先生は、1968年生まれ、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業し武蔵野美術大学大学院油絵科を修了しています。
過去の内閣総理大臣賞の作家
熊谷有展
熊谷有展先生は1966年生まれ、武蔵野美術大学、武蔵野美術大学大学院を修了しています。日展の会員でもあります。
家族のありふれた日常を中心に描いています。
心を温かくする作品です。
広田稔
広田稔先生は、1959年生まれ、東京藝術大学美術学部卒業、東京藝術大学大学院修了しています。
鮮やかな色使いで絵に躍動感を表現していますね。
木原和敏
1958年生まれ、ひろしま美術研究所で絵画を学んでいます。日展の会員でもあります。
女性の人物画を中心に描いています。
写実的で技術力が高く人気のある作家ですね。
河野桂一郎
1966年生まれ、名古屋芸術大学絵画科洋画コースを卒業しています。
女性、少女の人物画が得意の写実画家です。絵とは思えない精巧な技術に繊細な女性の表情がとても魅力です。
若手有力作家
中島健太
1984年生まれ、武蔵野美術大学油絵学科を卒業しています。日展初出展にして最年少特選受賞でした。
海の波の作品を好んで制作しています。
また、女性モデルの絵画も多く、最近では佐々木希をモデルとして描いています。
山本大貴
1982年生まれ、武蔵野美術大学油絵学科卒業、武蔵野美術大学大学院油絵コースを修了しています。
写真と間違えるぐらいのリアリズムをもった写実画家。女性モデル中心に描いています。
実物を見ると本当に驚きを感じる圧倒的な精密性です。
松林淳
日本大学芸術学部卒業。
松林先生は水彩絵具により女性モデルを中心に描いています。
優しいタッチながら何度も塗り込む手法は、ピュアで瑞々しい女性を作り上げます。
伊豆高原を中心に作家活動を行っています。
小野彩華
1996年生まれ、東京造形大学絵画専攻領域卒業です。
人物画を中心に独特のタッチによる油絵制作です。
まだ、20代の期待の若手です。
岩本将弥
1992年生まれ、愛知県立美術大学卒業です。
女性モデル中心に描いています。特にモデルの衣装にこだわりながら、優しさと美しさを兼ね備えた作品です。
原太一
1982年生まれ、武蔵野芸術大学油絵学科を卒業しています。
擬人化した動物や、バベルの塔等、空想世界を中心に、美しく描いています。
〇公募展の一つ白日会展が毎年東京国立新美術館で開催されます。
〇今年の内閣総理大臣賞は福井欧夏先生でした。
〇中島健太、山本大貴といった完売作家や河野桂一郎、木原和敏等の中堅有名作家が作品を展示しています。